2014年1月10日金曜日

2014年初録音

明けましておめでとうございます。


めいおんスタジオでの初録音は、恒例となりました、声楽コースのレコーディングでした。



スタジオでの録音体験・クオリティチェックがメインの、音楽大学ならではの(ちょっと贅沢な)スタジオの使い方です。今回は二重唱をレコーディングしていきます。

限られた時間でいかに得点の高い作品をまとめていくか、セルフディレクションの訓練も兼ねています。

来週も同じレコーディングをして、一つのCDにする予定です。

2014年1月9日木曜日

音楽ビジネスコース・スタジオ実習

去年末になりますが、クリスマスの日。音楽ビジネスコースの授業で、レコーディングが行われました。

学生が録音の企画・交渉・現場を全て担当して作品を作るもので、今回レコーディング音源として選んだのは、ジャズのビッグバンドです。

2本のペアマイクで、スタジオの狭い空間でどのようにバランスを取るかというのが、今回の企画の一つなので、テスト録音を何度か繰り返し、バランスの良いマイクの位置を探っていきます。


最終的には、2本のマイクだけではフォローしきれない音源に個別にマイクを立てて、後にバランスを取ることにしました。

スケジュールの都合で、ピアノとボーカルは2日目の録音になりました。ここでは録音済みの音源を聞きながら、音を重ねていくオーバーダブのノウハウも必要となるので、あらかじめ音楽ビジネスコースの学生は、レコーディング前にリハーサルを行い、万全の体制で臨みました。

3日目はミックスダウン(バランスを取る作業)です。5分程度の曲ですが、何度も聞いてバランスを取り、音質や演奏の補正を行うので、作業は丸一日かかります。

なんとか制限時間ぎりぎりで、一つの作品が完成しました。大変な3日間でしたが、良い経験になったと思います。

2013年12月20日金曜日

マイクロフォン2

前回紹介したSM58とSM57は、40年以上定番マイクとして使われ続けているのですが、実はレコーディングスタジオではあまり使われません。

スタジオでの定番マイクは、ノイマン(Neumann)というメーカのU-87Aiというマイクです。


使われる理由は、その構造の違いにあります。

ライブやレコーディングで使われるマイクは構造的に、「ダイナミックマイク」と「コンデンサマイク」に分けられます。前回のSM58やSM57はダイナミックマイク、今回のU-87Aiは、コンデンサマイクになります。

そしてその違いはもの凄く大ざっぱに言うと、コンデンサマイクの方が「若干音が良い」という点です。特に高い周波数の音に違いが出やすくなります。

それではなぜ、コンデンサマイクで統一しないかというと、その若干の音質の違い以外は、圧倒的にダイナミックマイクの方が使いやすく、さらにダイナミックマイクの音が圧倒的に劣る訳ではないという理由です。

ダイナミックマイクの優れている点は、

  • 物理的堅牢性 衝撃や湿気に強く、耐久性に優れます。
  • 電源不要   マイク自体を動かすための電源が不要です。
  • 比較的安価  コンデンサマイクに比べれば、低価格で入手出来ます。

逆にコンデンサマイクはこの点が劣っているので、音質と使いやすさの兼ね合いで、どちらのマイクもよく使われているのです。

一般的にライブではダイナミックマイクの持つタフさが使いやすいので、ダイナミックマイクがメインで使用され、レコーディングでは、コンデンサマイクがメインで使われます。

音楽ビジネスコースでは、こういった器材を学ぶ授業があり、マイクに関しても詳しく研究していきます。


2013年12月16日月曜日

マイクロフォン1

誰でも知っているマイク。今日はちょっと詳しくお話ししましょう。

マイクは正式にはマイクロフォン。ただし技術的な文献などではマイクロホンと表記されます。

マイクロフォンという単語を分解するとMicroとPhoneになるわけですが、Microは100万分の1という単位であると同時に、「とても小さい」という意味もあります。Microをドイツ語に直すと、ミクロですね。『ミクロの世界』などとよく使います。

Phoneはこの場合は「音」という意味になります。つまり「とても小さい音」を扱う機械というのが元々の意味です。ちなみに電話はTele - PhoneでTeleは遠方という意味ですから、「遠くの音が聞こえる装置」というところから名付けられています。

残念ながら、完璧なマイクというのは存在しません。物理構造がともなうので、どうしても音質にムラが出来てしまうのです。(また仮にこのムラをなくすことが出来たとしても、感覚的に心地よい音質になるわけではありません。)よって現在のところ、マイクを用途に応じて使い分けるというのが一般的です。

ところでマイクというと、大体こういう形のものを思い浮かべるのではないでしょうか?


このマイクはシュアーというメーカの、SM58というマイクです。この形のマイクの元祖という訳ではありませんが、もう40年以上定番中の定番として使われているため、マイクはこの形というイメージはこのSM58が作ったと言ってもよいと思います。

同じ時期に発売されたマイクで数字が一つだけ小さいSM57というマイクもあります。


こちらはあまり馴染みがないのでは?

でもこのSM57、SM58と同じくらいよく使われているマイクなのです。SM58がライブでのボーカル用として使われるので、ライブを見に行ったり、雑誌などのライブの写真で、必然的によく目にすることになりますが、かたやSM57は楽器用なので、あまり目立つ位置にセットされませんから、あまり見かけないイメージになるわけです。

このSM58とSM57でプロのライブでも問題なく出来てしまうクオリティがあります。しかも頑丈で、価格もプロ用機器としてはかなり安い部類に入ります。

では、この2つのマイクだけで全ての録音が可能になるかというと、そういうわけではありませんし、実はレコーディングではこの2本のマイク、特にSM58はあまり使われないのです。

その理由は次回。

2013年12月13日金曜日

プリプロ

プリプロという言葉があります。正確にはプリプロダクション(Pre-Production)「リストラ」とか「コンサバ」と一緒で、日本人得意の英語を4文字カタカナに変える言い方ですね。

主に映像・音楽業界で使われる言葉ですが、音楽業界では、正式な録音やコンサートの前の簡易的な録音やリハーサルの事を指します。どちらかと言えばポピュラー音楽でよく使われて、クラシックではあまり使われない言葉です。

ということで、12月5日に金管五重奏のプリプロを行いました。


録音して聞くと、自分の演奏が客観的に聴けるので、改善すべき点がよく分かってきます。一時間ほどの録音ですが、次回の本録音に向けて良い経験となったと思います。


2013年12月12日木曜日

ボーカルのリテイク


11月27日に、以前レコーディングしたオケ(伴奏音源)を使って、ボーカルのレコーディングを行いました。


数回に分けて歌って、良い出来のものだけをつなぎ合わせていく録音方法は、クラシック音楽の場合それほど多用しませんが、ジャズやポピュラー音楽では、当たり前のこととして行われていて、むしろワンテイクだけで完成することが希です。

つまりボーカルのレコーディングは、思っているより時間のかかる作業なのですが、あまりテイクを重ねるとボーカリストの声質が変わってしまって、他のテイクとの声質の違いが出てしまうので、「時間をかければかけるほど良い」というものでもないという、バランス感覚の必要な作業です。

さて、スタジオにマイクをたててボーカルの録音をするわけですが、伴奏を聴くためにはヘッドフォンを使います。カラオケのようにスピーカで伴奏を出すと、マイクから伴奏の音も入ってしまい、音質が悪くなるのを防ぐためです。

そのためヘッドフォンは密閉型と呼ばれる、大きくて耳全体を覆って、外に音を漏らしにくいものが使われ、そのヘッドフォンは写真のようなキューボックスと呼ばれる機器に繋ぎます。



キューボックスは、スタジオにいるボーカリストや演奏者が、音量とある程度のバランスを自由に設定出来るようになっていて、ボーカルのレコーディングの場合は、通常自分の声と伴奏のバランス(場合によっては残響の量)が自分で決められます。小さいミキサーがヘッドフォン専用に用意されている感じですね。このキューボックスのバランスや音量をボーカリストがどれだけ変えても、録音される音には影響がないように設計されています。

つまみをまわせば歌も伴奏も聞こえる設定にはなっていますが、より快適にレコーディングを行うため、自分の歌いやすいバランスを作れるキューボックスを使いこなすのは大事なことなのです。

めいおんスタジオでは、こういった体験も出来るよう、ジャズ・ポピュラー音楽のレコーディングにも対応した機材を用意しています。


2013年11月29日金曜日

Humidifier in Action

ヒュミディファイヤーを9ヶ月ぶりに稼働させました。

…といっても何のことか分かりませんよね。
加湿器のことをちょっと格好つけていってみました。

スタジオに常設のピアノや高価なマイクロフォンに負担をかけないために、レコーディングスタジオは温度湿度を管理しています。どうしてもエアコンのお世話になるのですが、必要最低限の稼働になるようこまめに管理しています。

また窓のない密閉空間ですし、吸音材≒断熱材なので、年がら年中フル稼働させているわけではありません。

夏場は冷房が同時に除湿効果もあるので、エアコンだけの稼働で良いのですが、冬場は湿度が下がりすぎるため、加湿器を稼働させます。湿度が30%を切ると楽器への負担が大きくなるので、40%程度を目安に加湿をするのですが、数リットルの水が一日でなくなってしまいます。


この大型の加湿器の水が一日持たないのです。理屈では分かっていても、一体どこに消えるのか不思議な気がします。